仏教は「癒し」の宗教ではない

癒やしスポットお寺が人気!?
 浄土真宗本願寺派西本願寺東京別院である築地本願寺で12月15日に行われるのは、日蓮宗をはじめとした各宗派の共同企画「TOKYO BOUZ COLLECTION(東京ボーズコレクション)」。宗派の垣根を越えた初の試みとなる。

 僧衣たちが、それぞれの宗派の僧衣を身にまとってファッションショーを繰り広げる。袈裟や法衣は、宗派によって色や形、模様は多種多様。それらが一堂に会する。

 また、ダンスとラップを組み合わせた法話会、1、2時間ほどで座禅、写経、写仏を行う“プチ修行体験”、永六輔さんらの講話なども開催する予定。浄土真宗には“修行”という概念がないため、日蓮宗の僧侶が取り仕切るが、築地本願寺で修行が行われるのも、従来では考えられないことだそうだ。

この他、話題の「カフェ・ド・シンラン」などあり、築地本願寺は「なんでもあり」の世界になってきました。
かつて歴史の上で激しく闘争した浄土真宗日蓮宗が、ファッションショーで手を結んだ。

おまけに、日蓮宗僧侶が仕切る修行に、遂に場を譲った。
心ある人は、「自殺行為ではないか」と思うかもしれない。

教義伝達では人を集められない、どうにもならない仏教宗派の現状を垣間みるようだ。

これもまあ、「東京」という環境が、そうさせているのかもしれない。