死を聞いて不安になる心

いわゆる「訳あり物件」、後片付けの相場はいくら?
ところが、阿部さんが紹介された部屋の賃貸料が他と比べて異様に安いのが気になった。同じ広さで同程度のマンションなら、家賃の相場は8万円前後。それに対して阿部さんが紹介された部屋の家賃は6万5000円。いったいどうして阿部さんの部屋だけそんなに安いのか。実はこの部屋では以前、部屋を借りていた中年男性が自殺をしていたのだ。

よくある話です。

最近話題のゴミ屋敷だけでなく、自殺や孤独死、殺人が起きた部屋は、「におい」はもちろんのこと、何やら不穏なオーラが出ているようで不安に感じますね。

スピリチュアルが何だので、霊がうろついているように思うと、夜も眠れない、とか?



そんな死んだ人間の祟りなどありません。

避けられない死を、これを機会に考えてみるのもいいかもしれません。
それが、仏教の出発点。

なぜ仏教は人の嫌がる臨終や死のことを多く語るのか
人生の悲劇は、おそかれ早かれ死なねばならないところにあります。

この死への不安があればこそ、真っ正面から死と取り組まねばならないのです。
ここに死を越える永遠の生命とは何か、の真実の仏法への入門があるのです。